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注文住宅を建てる場合には、モデルハウスを見学してイメージを膨らませたり、気になる住宅メーカーの担当者と実際に話をしてみることも大切です。そこでこの記事では、モデルハウス見学に行く場合のポイントを紹介。事前に確認しておきたい部分についてもまとめました。
モデルハウス見学に行く前に、事前に確認しておきたいところがいくつかあります。どのような部分を確認しておくと良いのか、という点をご紹介していきますので、ポイントを押さえて準備しておきましょう。
モデルハウスに足を運ぶ前に、「モデルハウスを見学しにいく目的」を確認しておきましょう。なんとなく住宅展示場に行くと、さまざまなものを「売り込まれた」と感じてしまうこともあり、有意義な時間を過ごせないかもしれません。そこで大切なのが、「モデルハウスで何を見たいのか」「何を聞きたいのか」といった点を整理しておくことなのです。
モデルハウスに行く目的は、一般的に下記のような内容が考えられるでしょう。
せっかくモデルハウスに行くのですから、自分が聞きたい内容はあらかじめまとめておくと、漏れなく質問できるでしょう。さらにその質問をしたことによって、新たに家づくりの話が広がる可能性もあります。
ただし、効率的にモデルハウスをまわって目的を達成するためには、ある程度自分の中でもリサーチをしておくことが大切です。リサーチしておきたい内容としては、住宅の工法やそれぞれ住宅メーカーの評判などが挙げられます。ある程度リサーチすることによって、自分が確認したい内容もだんだんとはっきりしてくるでしょう。
住宅の工法についても、理想の住まいを作るためにはある程度の知識は欲しいところです。ここで、住宅の工法について簡単に説明していきますので、ぜひモデルハウスに足を運ぶ前に参考にしてみてください。工法について基本的な内容を知り、出てきた疑問についてプロにしっかりと質問することは、家づくりにきっと役立つでしょう。
ちなみに、日本において住宅の建築に用いられている代表的な工法は、下記で紹介している4つです。
日本で広く普及している伝統的な工法が「木造軸組工法(在来工法)」です。これは、木材の土台や柱を使用して、骨組みを組んでいく工法で、自然素材の良さを活かしたり、日本らしさが感じられるデザインとすることができる点がメリットです。また、他の工法と比較すると、費用を抑えられるという面もあります。
さらに、設計の自由度が高いことから変形地や狭小地での建築にも対応できる点や、建物の強度や耐震性も向上している点も特徴です。
「2×4工法」は、北米で普及した工法です。厚さおよそ2インチ、幅およそ4インチの板材を組み合わせて箱状に建物を組み立てることから、その名前がつけられています。床や壁といった面材で建物を支える点が特徴です。
さらに、材料の寸法や施工方法の規格が決まっているため、品質のばらつきが少ない、短期間での施工が可能であるという点もメリットといえるでしょう。
「鉄筋コンクリート工法」は、その名の通り鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、柱や梁、壁などの構造体を作っていく工法です。非常に強固な構造を実現できる点が大きなメリットです。
その強固な構造から、耐震性や耐久性、耐火性に優れています。さらに、コンクリートは音が伝わりにくいという特徴を持っていることから、遮音性も高い点も特徴のひとつです。
鉄製・鋼製の柱や梁、筋交いなどを用いて骨組みを作っていく工法を「鉄骨造」と呼びます。鉄骨造の中でも、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の2種類に分類されます。
木造住宅と比較すると強度が高く、広い空間を設計することができる点が大きな特徴となっています。
住宅の機能についてもあらかじめ基本的な内容を知っておくこともポイントになってきます。どのようなポイントを押さえておけば快適な住まいを作れるのか、チェックしておきましょう。快適な住まい作りのためには下記で紹介しているような機能がポイントになってくるといわれていますので、あらかじめ覚えておくことがおすすめです。
また、モデルハウスではどのようにして快適な空間づくりを行っているのかを直接担当者に聞いてみるのも良いでしょう。
快適に過ごせる家を作るためには、まず「高気密・高断熱」という点が一つ目のポイントとなってきます。高気密・高断熱の家を実現することによって、部屋ごとに温度差がない快適な住まいを実現できます。特に、冬場のヒートショックなどを防ぐためにも、高断熱・高気密の家が実現できるかどうかはしっかりとチェックしておきたいところです。
また、高断熱・高気密の住まいとすることにより、光熱費の削減にも繋がります。
24時間換気システムは、室内の空気の入れ替えを強制的に行うための設備です。この設備は2003年から義務化されています。
給気・排気の際に行う熱交換によって、快適な室温に近づける「熱交換型換気システム」が搭載されたものや、花粉やPM2.5などを除去できる高性能フィルターを選択することがおすすめです。
モデルハウスに足を運ぶ場合には、住宅メーカーや工務店の評判もチェックしておきましょう。注文住宅を建てることを考えたときには、大手のハウスメーカーを思い浮かべがちです。テレビなどのコマーシャルでも目にする機会も多いため、なんとなく選んでしまうこともあるかもしれませんが、しっかりと評判をチェックしておきましょう。
もちろん、インターネットにある口コミを参考にすることもできますが、こちらは参考程度にとどめておくことがおすすめです。評判を確認するためには、気になっている住宅メーカーで家を建てた人が周りにいないかをチェックしてみてはいかがでしょうか。その人から話を聞ければ、その住宅メーカーがどのような対応をしてくれるのかがわかるはずです。
それでは、実際にモデルハウスに足を運んだ際にチェックしておきたいポイントについて見ていきましょう。モデルハウスを見学するときの流れや、帰宅後に考えたいことについても解説していきます。
モデルハウスの見学はどのような流れで進めていくのでしょうか。ここでは、モデルハウス見学の流れの例をご紹介します。
場合によっては、モデルハウス内を見学した後に設計担当のスタッフと話ができることもあります。そのときには、設計についても聞きたい内容があれば質問してみましょう。あらかじめ聞きたいことをまとめておくと、時間を有効に使うことができます。
住宅展示場に行った場合には、いくつかのモデルハウスを見学することが多くなりますが、だいたい同じような流れと考えていて問題ないでしょう。
モデルハウスを見学する際には、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。下記のようなポイントを押さえて見学をすることがおすすめです。
以上のような点をチェックしながら、モデルハウスの見学をすることがおすすめです。気に入った部分があれば写真に残しておけば後で検討する際の参考になります。また、見学後の打ち合わせでは、その住宅メーカーの強みを聞いておくことも大切です。
展示場に足を運んだ際には、できれば3社程度のモデルハウスを見学してみることがおすすめです。また、最終的に住宅メーカーを決定する場合には、家族全員でモデルハウスを見学してから決断しましょう。
モデルハウス見学を終えて帰宅したら、家づくりに関わる資金について検討してみましょう。
例えば頭金はどれくらい用意できそうか、ローン金額はどれくらいになりそうか、毎月どれくらいの返済が可能かどうかといった点に加えて、ローン返済中に発生する可能性がある費用と時期について予測します。例えば、子どもの学費や車の購入費、介護に必要となる費用などが挙げられます。さまざまな要素を加味した上で、無理なく返済できるプランを検討していきましょう。
また、新しく建てる住まいには長く住むと考えられるため、子どもが独立した後に変更できるような間取りにするのか、また老後を考えて最初からバリアフリーのデザインにするのかといったことなど、家族でさまざまな意見を出し合いながら考えていきましょう。
注文住宅を検討する際に必要になる、モデルハウス見学のポイントを解説してきました。
モデルハウスを見学に行くと、そのハウスメーカーや工務店の魅力が体験できるため、家づくりを行う際にはぜひ足を運んでみましょう。大きな住宅展示場に行くと、1か所でさまざまなメーカーのモデルハウスを見学できるため効率よく回れるでしょう。ただし、チェックしておきたい部分がたくさんあること、しっかりと担当者と話をした方が具体的な注文住宅のイメージを固められることから、1日にあまり多くの件数を詰め込もうとしない、という点もポイントとなってきます。
まずは、モデルハウス見学の時間を有意義なものにするためにも事前の準備を十分にしておくことが大切です。基本的な知識を身につけてから見学に行くことによって、担当者とできる話の幅も広がるはずです。
また、中にはモデルハウスを用意していないメーカーや工務店があります。その場合には、完成見学会などに参加するのもひとつの手。ぜひ、メーカーや工務店のホームページを確認し、イベントの開催情報などをチェックしてみてください。
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※価格は公式HPの施工価格から算出した参考価格(税別)。条件や保証内容などにより、価格は変動する可能性がありますので、詳細は各ハウスメーカー、工務店にお問合せください。