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注文住宅でオシャレな内装をつくるためには、しっかりした情報収集と事前の準備を行うことが大切です。デザインの好みを確認したり、家族で好みをすり合わせしたり、内装を決める際のポイントや注意点を知っておくことも重要です。
このページでは、注文住宅におけるオシャレな内装の決め方を紹介していますので参考にしてください。
注文住宅でオシャレな内装を決める最初のステップは、どんな内装デザインが好みか?を知ることです。代表的な内装デザインのテイストには、「シンプルモダン」「ミッドセンチュリー」「ナチュラル」「インダストリアル」「北欧」の5つがあります。それぞれの特徴を紹介しましょう。
シンプルモダンテイストは、読んで字のごとく、シンプルでモダン(現代的)なテイストの内装デザインです。配線が見えないようにしたり、家具の数を少なくしたり、色数・彩度を控えめにするなど、余計な装飾やアレンジをしないのが鉄則となります。このようにシンプルなスタイルをとることで、かえって普遍性が生まれ、他のインテリアスタイルとマッチングしやすくなるのがシンプルモダンテイストの一番の魅力です。好みに合わせて変幻自在です。
ミッドセンチュリーは、1940~1960年代にアメリカで生まれたレトロポップな家具やインテリアのことです。プラスチックや合板を用いた、それまでになかった曲線的なデザインが特徴で、余分な装飾を省いたシンプルなテイストはシンプルモダンや北欧スタイルに通じるところもあり、他のテイストとアレンジがしやすいのも魅力。ただし、組み合わせるテイストが増えすぎると雑多な印象を与えてしまうため、デザインのテイストを統一するのがポイントです。
ナチュラルは、文字通り自然体な雰囲気の内装デザインです。男女関係なくとても人気の高いテイストです。ナチュラル=自然というだけであって、無垢材、漆喰など自然素材を活用するのが定番で、内装全体に自然素材を配することで、自然に囲まれているような雰囲気を演出することができます。より「らしく」見せるためには、色使いをシンプルに整えることや、できるだけ人工的なアイテムを避けるのがコツです。
インダストリアルは、「工業の」「産業の」を意味する言葉です。アイアン、スチール、コンクリート、レンガ、タイルなど、いかにも工業的な素材をベースにした無骨なインテリアアイテムを全面に配し、荒削りながらもクセになる「ユーズド感」や「ヴィンテージ感」を演出できるテイストです。コストの問題もあるため、100%内装をインダストリアルデザインにするのは容易ではありませんが、大事な部分は本物の素材を使う心意気が必要でしょう。
北欧テイストは、文字通り北欧風のインテリア・家具をふんだんに活用した内装デザインが特徴です。木製の家具やメープルのフローリング、バーチの床材、メルヘンなファブリックパネルなど、ナチュラルなインテリアアイテムを揃えることで、シンプルながらも温かみのある優しい雰囲気を演出できます。自然モチーフのアイテムが主役を演じているところは、無垢材など自然素材の多い日本の住宅とも親和性があります。北欧風の内装デザインは日本の住宅でも取り入れやすいでしょう。
内装デザインを決めるときは、事前に家族でよく話し合っておきましょう。いざ決めようとしても、具体的なイメージが頭に浮かばなかったり、家族内でデザインの好みが異なったりする場合があります。前もって家族で好みのすり合わせをしておけば、全員が納得できる内装デザインがつくれます。
話し合いでは、家族一人ひとりの好みを把握するとともに、それぞれが重視したいポイントをまとめておくと良いでしょう。特に意匠性が求められる部屋の場合は好みが分かれやすいので、慎重なすり合わせが必要です。
テイストの次に決めるのは「配色」です。配色はテイストに合わせてコンビネーションを考えますが、色の数は多すぎると混沌とした印象を与えてしまうため、多すぎず少なすぎず、3色で統一するのがおすすめです。3色はそれぞれ役割と割合が違います。
床・壁・天井など内装のベースになる部分は「ベースカラー」として7割、ソファやカーテンなど大きめサイズのインテリアは「メインカラー」として2.5割、クッションや小物などサイズの小さなインテリアは「アクセントカラーとして0.5割が基準です。統一感のある空間に仕上げるうえでは、色の種類より割合のほうが重要なポイントになります。
照明・ライトの使い方も、内装デザインにおける重要な演出ポイントです。照明器具にはさまざまな種類や用途があり、工夫次第で何倍にも内装のオシャレ度がアップします。照明・ライトは器具の選び方だけでなく、光の当て方を工夫するのがポイント。特定の場所を目立たせたいなら間接照明、天井をすっきり見せたいならダウンライト、モダンで落ち着いた雰囲気を出したいならブラケットライトという感じで、内装デザインのテイストに合わせて適材適所な照明・ライトの使い方を検討しましょう。
内装を決める際は、以下3つのポイントに気をつけてください。
いずれも内装デザインを考えるときの大事な要素です。各項目のチェックポイントを紹介していきます。
内装づくりで失敗しないためには、コンセントの位置や数も大事な要素です。電気を使うインテリアアイテムが多い場合、コンセント不足に陥るケースが少なくありません。「コンセントの口数が少ない」「肝心なところにコンセントがない!」といった具合です。コンセント不足は増設やタップの使用で対応できますが、その場合は費用や手間がかかります。電気が必要なインテリアアイテムと配置場所を確認し、それぞれに対応する位置にコンセントがどのぐらい必要になるかをチェックしておきましょう。
玄関、窓、室内ドアなど開口部の広さも重要なポイントです。例えば、開口部が狭すぎると、せっかく購入したオシャレな家具・家電が、室内に搬入できないということがあります。開口部は人の出入りや通風、換気、採光などさまざまな役割がありますが、家具・家電の搬入口でもあることを考えておくことが大切です。搬入ルートを確かめつつ、設置したいインテリアアイテムが余裕をもって通れるスペースと開口の広さを確保しておく必要があります。
生地サンプルを見て選んだ壁紙(クロス)が、イメージと違っていた…というのはよくある失敗例です。インテリアに限った話ではありませんが、同じ商品でも面積の大きさによって色の見え方が変わったり、光の当たり方で印象が変わったりするため、サンプルだけを見て選ぶのはリスクがあります。クロスや床材など内装で重要になるインテリアアイテムに関しては、できるだけ実物を見て選ぶようにしましょう。モデルハウスや住宅展示場に足を運んで印象を確かめてみるのも一計です。
注文住宅でオシャレな内装を実現するためには、好みのテイストを知ることから、家族との好みのすり合わせ、配色選びのコツ、照明・ライトの使い方、コンセント不足、開口部の大きさをチェックするなど、事前に調べておくことがたくさんあります。初めて家を建てる場合は悩むことも多いかもしれません。迷ったときは一人で考えるのではなく、業者に相談することをおすすめします。好みやニーズ、ライフスタイルに合った内装を提案してくれるでしょう。
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