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注文住宅は住まいのオーダーメイドです。好きなスタイルの家を追求できるのですが、予算という現実もあります。理想を思い描くことは自由ですが、現実的な視点も求められます。
そのため、予算内でできることを考えなければなりませんので、思っていたよりも狭い土地になってしまうケースもあります。では狭い土地に家を建てることができるのか、その点について掘り下げてみましょう。
狭い土地に建てる住宅を「狭小住宅」と呼びます。明確な数値的定義はありませんが、一般的には15坪、50㎡以下の土地に建てる住宅を狭小住宅と名付けています。
そんな狭小住宅には、下記のようなメリットがあります。
狭小住宅を建てる狭い土地は予算的な問題もあれば区画整理に於いて少々「はみ出て」しまった土地の可能性もあります。
このような土地は一般的なニーズが低いことから、周辺の土地相場よりも安いことが多いので、アクセスの良い土地の取得が可能なケースもあります。
駅から近い50坪の土地など予算的な問題もあれば、人気があるのでなかなか出回らないですが、15坪程度であれば需要、さらには取得費用も低下します。
狭小住宅は一般的な注文住宅よりも土地の取得費用を抑えられますので、限られた予算を効果的に使用できます。
例えば3,500万円の予算だとすると、50坪の土地を取得した場合には内装はある程度抑えなければなりません。しかし狭小住宅であれば土地取得費用が安価なので、内装にコストを回すことができます。
狭小住宅は一般的な注文住宅と比較すると、建物そのものも小さくなりますので土地の取得代金だけではなく、建築代金も安く抑えることができます。
本来であれば一軒家、注文住宅を建てるには心許ない予算ではあっても、狭小住宅であれば建てることができたり、コストを抑えての建築が可能です。
狭小住宅は先にもお伝えしましたが面積の狭い土地に建てる住宅です。
そのため、一般的な注文住宅と比較すると固定資産税が安くなります。
固定資産税は路線価と坪数を合わせて計算されます。広ければ広いほど固定資産税は高くなりますが、裏を返せば狭ければ狭いほど固定資産税は安くなります。固定資産税はマイホームにおけるランニングコストです。
「払わない」という選択肢はありませんが、狭小住宅であればラニンングコスト抑制となります。
狭小住宅はコストが抑えられるなどのメリットがある一方、さまざまなデメリットがあります。生活で不便を強いられる可能性もあるため、デメリットも考慮して購入を判断しましょう。ここでは、狭小住宅のデメリットを3つご紹介します。
狭小住宅を建てる場合、耐震性をしっかりと高める必要があります。建築物は、高さがあるほど地震で揺れやすくなる性質があります。例えばマンションの場合、同じ震度でも高層階に行くほど揺れを感じやすくなります。
特に狭小住宅は小さい土地で3階建てかそれ以上の建物を支えるため、十分な耐震性を確保しなくてはいけません。耐震性を高めるには、建築物の構造を耐震化したり、地盤改良を行ったりする必要があります。しかし、その分建築費用が高くなってしまいます。
狭小住宅は階段での移動が大変です。土地が狭い分、住居スペースを縦に確保するため、一般的な戸建てと比べて階段の移動頻度が多くなります。足腰に自信がある方なら問題ありませんが、小さな子供や高齢者が住む家庭では、転倒や落下のリスクが増えてしまうことも。安全策を施したとしても、階段での移動自体が負担になるおそれがあります。
マイホームは購入後、数十年にわたって住むことになります。本当に狭小住宅がよいのか、家族の老後も見据えて慎重に判断しましょう。
狭小住宅を建てるなら、防音対策も不可欠です。狭小住宅は土地が狭いことから、隣家との距離が近くなりがちです。その分音が伝わりやすいため、騒音によるトラブルに注意しなくてはいけません。外壁に防音素材を採用したり、クッションフロアにしたりなど、音を漏らさないための工夫が求められます。場合によっては、エアコンの室外機や洗濯機などの家電も音が静かなものを使う必要があります。
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