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注文住宅を建てようと検討しているのに、ウッドショックが気になるという方も多いのではないでしょうか?ウッドショックとは何か、またその原因や注文住宅への影響を解説します。これから注文住宅を建てたい方は、建てる時期など検討してみてください。
「ウッドショック」とは、1970年代の石油高騰の際に「オイルショック」と呼ばれたのになぞらえた言葉で、木材の価格が高騰している現象のことを指しています。
2021年3月頃から、さまざまな原因が重なり、世界的な木材不足が発生して価格が跳ね上がりました。
特に日本では、戦時中に大量の木材を伐採したことで林業が衰退し、国産木材の供給が少なくなっています。日本の住宅メーカーでは実に7割もの建築用木材を輸入木材に頼っており、もともと少ない国産木材にも頼れず、木材の調達が困難になったのです。
2020年から始まったコロナ禍により、世界中でテレワークが普及。住環境の快適さを求める人が増えた結果、戸建住宅のニーズがアメリカを筆頭に各国で広まりをみせました。それによって建築用木材の需要が高まり、価格が一気に高騰。
また長引くコロナ禍で海上輸送が滞ったことが輸入木材不足に拍車をかけました。ネットショッピングの増加によるコンテナ不足、スエズ運河の大型コンテナ船座礁事故、さらにはロシアによるウクライナ侵攻でも、ロシアが日本など非友好国への木材輸出禁止したことなど、さまざまな要因が重なって木材価格の上昇が止まりません。
建築用木材の価格が上がっているため、木造が多い日本の注文住宅の価格は上がっていると言えます。
特にローコストの注文住宅や建売住宅は、輸入木材やそれを原料とする建材を多く使っており、ウッドショックの影響を受けやすいと言えます。
ただし、ウッドショックはあくまでも建築用木材の価格であり、材料を確保して着工してしまえば工期への影響はないでしょう。
ウッドショックは新型コロナウイルスによる戸建て住宅のニーズの高まりや、物流の停滞、ウクライナ侵攻などのさまざまな要因が影響して起こっています。
注文住宅を建てたい場合、価格への影響は大きいと言わざるを得ません。建築時期や予算、今後の価格の動向などを慎重に検討してみましょう。
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※価格は公式HPの施工価格から算出した参考価格(税別)。条件や保証内容などにより、価格は変動する可能性がありますので、詳細は各ハウスメーカー、工務店にお問合せください。